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ソフトバンクの社債は危険?安全?投資して大丈夫?

ソフトバンク 社債 債券 危険
ソフトバンクグループの社債は、個人投資家に人気のある債券のひとつです。
人気が高い理由は、他の債券よりも高い金利がついているからです。
今回の記事は、”ソフトバンクの社債に投資したいけど、危険があるか知りたい”という人に向けて書いた記事です。

投資の世界では『リターンとリスクは、常に一体』です。
「リスクが低いのに、リターンが高い」ということは、あり得ません。
ソフトバンク債に投資する場合、キチンとリスクも把握してください。

ソフトバンク社債について知りたい人は、こちらの記事をチェックしてください。

ソフトバンク 社債 利率
ソフトバンクの社債!2020年度版 格付・利回り・評判は?ソフトバンクの社債の解説記事です。利率(利回り)の高い債券なので、個人投資家に人気です。直近で募集された債券も載っている2020年度版です。ソフトバンク債の格付けや内容などをまとめています。...

ソフトバンク債は危険か?

ソフトバンク債は、ソフトバンクグループ株式会社が発行する債券のことです。

社債は、企業が発行する債券のことです。
国が発行する債券を”国債”とよび、企業が発行する債券を”社債”とよびます。

社債は、企業が発行した借金の証明書です。
そのため、発行した企業が潰れてしまうと社債は”紙くず”になってしまいます。
ソフトバンク債は、ソフトバンクグループが潰れてしまうとお金が返ってこない可能性があるので注意してください。

借金が大きい

ソフトバンク社債の最大のリスクは、『ソフトバンクグループが潰れてしまう』ことです。
ソフトバンクは借金の大きい企業なので、ちょっと不安ですね。

下の図の通り、ソフトバンクグループの有利子負債は15.7兆円あります。
有利子負債のうちの9.0兆円は、ソフトバンクグループの債務保証がありません。
そして、現預金等が2.3兆円あります。
ソフトバンク 社債 決算

そのため、有利子負債の15.7兆円から『SBG債務保証なし(9.0兆円)』と『現預金等(2.3兆円)』を引くと、純負債は4.4兆円になります(会社側の発表)。
ちょっとソフトバンク側にとって都合が良い計算な気もしますが…。
ソフトバンク 社債 負債 有利子負債

決算(業績)をチェック

ソフトバンクグループ(9984)は、下記の事業を展開しています。
最近では、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの収益比率が高くなっています。
ソフトバンク 債券 事業 社債

直近のソフトバンクグループの決算はこちらです(2019年3月期)。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドのパフォーマンスによって、大きく業績が振れるリスクがあります。
ソフトバンク 社債 決算 業績

売上高
…9兆6,022億36百万円(前年同期比4.8%増)
営業利益
…2兆3,539億31百万円(前年同期比80.5%増)
税引前利益
…1兆6,913億2百万円(前年同期比339.7%増)
当期利益
…1兆4,111億99百万円(前年同期比35.8%増)

ソフトバンクグループの事業別売上高はこちらです(2019年3月期)。
ソフトバンク 社債 決算 売上高

ソフトバンクグループの地域別売上高はこちらです(2019年3月期)。
ソフトバンク 決算 地域別 売上高

カリスマ・孫正義


ソフトバンク社債の最大のリスクは、”孫正義社長に何かあった場合”ですね。
もともとソフトバンクは、孫正義社長の先見性とリーダーシップによって成長してきた企業です。
その孫正義氏も、現在は61歳です。
いまだに孫社長の”後継者”は、まったく予想できません。

孫社長の後継者候補には、下記の4名の人物がいます。
誰が後継者になっても、物足りない感じはしますね。

ロナルド・フィッシャー(取締役副会長)
 ・73歳と高齢なので、後継者になる可能性は低そう
 ・1995年にソフトバンク入りしてから、一貫して孫社長を補佐

マルセロ・クラウレ(取締役副社長・COO)
 ・携帯電話卸売会社のブライトスターを設立して、ソフトバンクに売却
 ・スプリントやアーム、ウィーワークなどで、重要な役職を歴任

佐護 勝紀(取締役副社長・CSO)
 ・ゴールドマンサックス⇒金融庁⇒ゆうちょ銀行を経て、ソフトバンク入り
 ・ゴールドマンで副会長になるなどの実力者

ラジーブ・ミスラ(取締役副社長)
 ・ボーダフォン買収の資金調達を担当、2014年にソフトバンク入り
 ・ウォール街の元銀行員

格付は低い

ソフトバンクグループの格付は、高くはないです。
下の表の通り、大企業の社債の中では低いほうですね。
S&Pグローバル・レーティング:『発行体格付一覧(2020年3月末時点)』

格付 主な企業
AA⁻ NTT
JR東日本
東京ガス
JR東海
A⁺ キャノン
豊田通商
味の素
A 日立製作所
ファーストリテイリング
ホンダ
A⁻ ソニー
オリックス
三菱UFJフィナンシャル・グループ
みずほフィナンシャルグループ
BBB⁺ 武田薬品
日産自動車
あおぞら銀行
BBB イオン
イオンモール
サントリー
BBB⁻ 楽天
NEC
ルネサスエレクトロニクス
BB⁺ ソフトバンクグループ
東京電力ホールディングス
三菱自動車
BB 東芝
BB⁻ シャープ

キャッシュフローはプラス

ソフトバンクグループの営業キャッシュフローは、1兆円近くのプラスです。
営業キャッシュフローとは、1年間に生み出されたトータルの現金です。
下の図の通り、直近の決算をみると1兆円以上のキャッシュを生み出しています。ソフトバンク 社債 営業キャッシュフロー
(平成31年3月期 決算短信)

評判・評価はさまざま


現在のソフトバンクグループは携帯会社などを運営する事業会社ではなく、投資会社になっています。
ソフトバンクグループが運用する10兆円規模の“ビジョン・ファンド”は90社以上に出資しています。

ビジョン・ファンドの投資先は、ユニコーンと呼ばれる未上場のベンチャー企業です。
WeWorkやUber、DoorDash、Slack、Zume、Oyoなどの有名企業に巨額の資金を投じています。
ただし2020年3月には19億ドル投資したワンウェブが経営破綻するなど、すべてが順調ではありません。

ビジョン・ファンドの投資先企業価値が下がれば、その分ソフトバンクグループにはダメージとなります。
2020年3月、格付会社のムーディーズは、ソフトバンクグループの格付をBa1からBa3に2段階引き下げました。
ソフトバンクは「基準を大きく逸脱した評価だ」と猛反発しています。
さまざまな捉え方のできる企業ですが、ソフトバンクグループの財務状態を評価するのはすごく難しいですね。

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